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Sonix

録音は残すだけでは使いにくい。必要な発言が何分目にあるか探し、話者を分け、引用できる形に直して初めて仕事の材料になる。Sonix は音声や動画を文章へ変えるだけでなく、その後の検索、編集、翻訳、字幕作成までをブラウザにまとめたサービスである。会議録を一度きりの文書にせず、蓄積して横断検索するところまで射程に入れている。

Sonix, Inc. は2017年にサンフランシスコで始まり、自動文字起こしから spoken-intelligence platform へ領域を広げてきた。自動文字起こし、話者ラベル、時刻表示、ブラウザ上の編集、独自辞書、翻訳、字幕、AI Analysis を備える。Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Webex の会議系に加え、Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro、DaVinci Resolve、Avid とも接続できる。Zapier を介してさらに多くのアプリへ渡せる。

使う場面は、取材音源から引用を拾うとき、会議の決定事項を検索可能にするとき、動画へ別言語の字幕を付けるときである。日本語は自動文字起こしと翻訳の対応言語に含まれる。固有名詞は独自辞書で補う設計があるが、実際の日本語認識率、複数人が重なる音声の分離、雑音下の結果は測れなかった。画面そのものの日本語化も確認できない。

強みは、書き起こした後の行き先が広いことだ。ブラウザで本文を直し、話者と時刻を保ったまま探し、字幕や編集ソフトへつなげられる。医療文字起こし向けのモデルも選択肢にある。契約の時間枠はワークスペースに付き、席を増やしても時間は増えない。チーム導入では人数ではなく、全員が扱う録音の合計時間からプランを考える必要がある。

常設の無料プランではなく、カード登録なしの30分トライアルが入口である。残った無料時間は最初のアップロードに先に適用され、その後は元音声・動画の長さを秒単位で計測して従量課金へ移る。月額プランは Core が文字起こし・翻訳5時間と AI Workspace 5時間、Advanced が20時間と25時間、Pro が40時間と100時間を含む。月の枠は毎月更新され、年契約では1年分が最初に付与される。追加席は時間枠を増やさず、超過時間には別の従量料金が掛かる。

弱点の一つは、無料で継続利用できず、30分を使い切ると小さなファイルにも最低請求が生じることだ。日本語入力には対応するが、日本語 UI と日本円請求はなく、表示は米ドルである。もう一つ、焼き込み字幕の扱いに食い違いがある。料金 FAQ は翻訳、alignment、burn-in subtitling を文字起こしと同率で課金すると説明する一方、新しいヘルプはサブスクなら焼き込みを含み、従量制では別料金としている。申し込み時の画面で確認すべき点だ。

解約すると次回更新は止まるが、契約記念日までは利用できる。年間契約の値引きは1か月分と示されるものの、年払い各プランの価格実数は取得できなかった。支払後の返金条件も今回の資料からは確認できない。保存容量は従量制で5GB、Core で25GB、Advanced で50GB、Pro で100GB と増えるため、録音を長く置く運用では時間だけでなく容量も見る必要がある。

向いているのは、録音を文字にして終わりではなく、編集、検索、翻訳、字幕まで再利用する人だ。毎月ほぼ使わない人は従量制、一定量の会議や動画がある人は時間枠付きが読みやすい。まず30分の日本語音声を、話者と固有名詞が分かる区間に絞って入れる。認識と編集の手間を確認してから、月の総時間を数えるのが最初の一歩である。

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