資料の一枚だけでなく、その前にある文章と、その後にある発信まで同じ場所で扱う。SimplifiedはAI Graphic Design、AI Writer、動画と字幕、SNS予約、project managementをまとめた制作サービスだ。プレゼン専用の道具というより、少人数の広報や制作担当が、企画文から画像、短い動画、投稿までを一つのbrandbookの下で回すための机に近い。
運営主体は米国のTLDR Technologies, Inc.で、Simplifiedはその事業名である。AI Writerにはchatbotやblog writerがあり、graphic designではAI Design、動画ではtextからの生成、scriptからの生成、imageからvideoへの変換、背景除去、clips、subtitlesを扱う。WordPressとShopifyへの公開、Instagram、LinkedIn、Facebook、Twitter、TikTok、Pinterestの投稿管理も並び、Chrome拡張とiOS、Androidのwriting appも用意されている。
使う場面は、キャンペーン一つから複数の成果物を作るときだ。告知文を書き、同じ内容の画像を作り、短い動画へ変え、各SNSの予定へ積む。担当が一人ならファイルと文章の所在を揃えやすく、複数の専用サービスへ同じブランド情報を入れ直す回数を減らせる。日本語はAI Writerの20を超える出力言語に含まれる。ただし日本語文の自然さ、画像内文字の再現、字幕の精度は触っていないため測れなかった。
強みは、生成枠が用途別に分かれていることだ。文章のword、designの生成回数、videoの生成回数、clipsとsubtitlesの分数、social accountの数を別々に持つ。一つのcredit残高だけを全機能で奪い合わないので、自分が何を多く作るかに合わせて表を読める。Oneでは文章が月100,000 word、designが100、videoが50、clipsが200分、subtitlesが90分、social accountが7になる。
無料枠は期限なしだが、文章の5,000 wordは月ごとではなく一度きりである。ほかにAI designが5、AI videoが1、clipsが60分、subtitlesが30分、social accountが3、予約待ち投稿が10ある。動画は1 project 10分、書き出しは月10分で透かしが付く。文章の生成結果はすべてword quotaから引かれ、有料枠は月次で補充されるが未使用分を繰り越せない。無料ストレージはplan summaryで500MB、比較表で5GBと食い違い、どちらが現在の上限か確認できなかった。
有料は複数機能をまとめる年払い中心のサブスクで、月払いの金額は取得した料金本文から確認できなかった。downgradeは現在のbilling cycleが終わると反映され、キャンセルや日割りに返金はない。比較表にはOneやEnterpriseと並んで旧称のPro、Businessも残っており、どの表が現行契約へ対応するか分かりにくい。購入前にはcheckoutに出るplan名と各quotaを照らし合わせたい。
弱点の第一は、Free Foreverという名前から想像しにくい使い切り枠である。AI Writerの5,000 wordは補充されず、動画には透かしが残る。第二は日本語の範囲だ。日本語出力は確認できたが、日本語UI、日本語版ページ、日本円決済は確認できなかった。日本語で全工程を迷わず進められるとはまだ言えない。デスクトップ専用アプリの提供も確認できていない。
向いているのは、文章、画像、動画、SNSを少人数で横断し、ブランド素材を一か所に置きたい人だ。プレゼンだけを細かく整えたい人や、文章を毎月無料で作り続けたい人には合いにくい。最初は一つの告知文から画像を1枚作り、投稿予約までつなげる。無料枠のどれが減るかを記録すれば、まとめる便利さとquotaの窮屈さを同時に判断できる。

