プレゼンを作るために最初からスライドの箱へ入る必要はない。Gammaは、同じ題材をpresentation、doc、website、social向けの形へ展開する生成サービスだ。文章で骨組みを渡し、card単位の構成と見た目を作り、themeを整えて共有する。PowerPointの代替だけでなく、説明する内容を複数の器へ流し込む場所として設計されている。
運営はサンフランシスコのGamma Tech, Inc.である。AI Agent、theme builder、画像生成、公開APIを持ち、PDFとPPTXを取り込み、PDF、PPTX、PNG、Google Slidesへ書き出せる。画像側ではClaude、ChatGPTとDALL-E、GeminiとImagenのほか、Flux、Recraft、Ideogram、Lumaなど複数の系統を扱う。ChatGPTとClaudeのconnectorは全plan、API keyはPro以上で使える。
使う場面は、話す内容はあるのに構成と見た目へ時間を割けないときだ。長いメモを10枚の叩き台へ変え、足りない図を生成し、相手に合わせてdocumentやwebsiteとして渡す。後でPPTXへ出して既存の会議資料へつなぐ道もある。どの程度レイアウトを保って書き出せるか、長い日本語を入れたときの改行、生成速度や混雑は実際に触っていないため測れなかった。
強みは、無料でも入力と出力の往復を確かめられることだ。登録時に400 creditが付き、1回の指示で最大10 slide、初回生成へ50,000 input tokenまで渡せる。紹介1件で200 creditを得られるが、残高の上限は2,000である。基本的なimportとexportも無料に含まれるため、手元の資料を入れ、作り直し、別形式で持ち出す一連を試せる。ただしMade with Gammaのbadgeは残る。
無料の400 creditは毎月補充されない。10 cardと基本画像5枚の資料はおよそ20〜60 creditという目安があり、画像はStandardで1枚2〜15、Advancedで20〜33、Premiumで34〜75、Ultraで30〜125と選択で大きく変わる。有料ではPlusが月1,000、Proが4,000、Ultraが20,000 creditとなり、未使用分は月間割当の2倍まで繰り越せる。解約後はbilling periodの終了時に購入分が失効し、残高は無料枠の400へ戻る。
課金は月ごとのcreditを持つサブスクで、不足時には1,500 creditを追加購入できる。Teamsは2席以上、Businessは10席以上で、追加seatごとに課金される。個人向けPlus、Pro、Ultraの料金カードはJS描画で、収集済み本文から金額を取得できなかった。実描画でも取得できるかを確認するまで、価格帯は未確認として扱う。契約は同じ期間で自動更新される。
弱点は、無料枠が一度きりであることだ。何度か資料を作れば、継続利用の感触を月単位では確かめられない。日本語UI、日本語での入出力、日本語版ページ、日本円決済も公開した料金とヘルプから確認できなかった。card上の日本語の禁則処理、画像内の日本語、翻訳品質も測れていない。個人planの金額が静的本文に出ない点も、比較段階では手間になる。
向いているのは、資料だけでなく文書や公開ページまで同じ内容から作りたい人だ。毎月の無料補充を前提に練習したい人や、日本語組版を厳密に制御したい人は慎重に試したい。まず400 creditのうち上限を決め、10 slide以下の既存メモを一つ渡す。消費量、badge、PPTX書き出しの3点を見れば、有料へ進む理由があるか判断しやすい。

