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Tripo

Tripo は、絵や文章から3Dモデルを作るサービスだ。テクスチャまで一度に乗った一体が出てきて、正面の絵に写っていない側面まで自然に補う。出来は試した中で頭ひとつ抜けていた。無料で作ったものは公開され、持ち帰れるのは旧世代のエンジンで作ったものだけ。最高の一体が欲しくなったら有料になる。

入口

勧誘を2回くぐる

ログインすると、まず有料の案内が画面の真ん中に開く。無料は月200クレジットでおよそ13モデル、Pro は3,000でおよそ200モデル。自分が何体作れるのかがモデル数で示されるのは分かりやすい。

×で閉じようとすると、閉じる代わりに「プレミアムツールを失わないでください」という引き留めの画面がもう一枚挟まる。大きなボタンは「継続して節約」、断る側は小さな文字だ。作る画面に着くまでに、勧誘を2回くぐることになる。

その勧誘に付いている割引には、からくりがあった。ログインした状態では35〜60%オフの「特別ボーナス」が出るが、別のブラウザから未ログインで料金を開くと、割引の無い素の価格が並ぶ。登録した人にはいつでも出てくる、定価の演出に近い割引だ。急かされたら、素の価格を見てから判断すればいい。そしてこの壁の向こうには、くぐる価値のあるものが待っていた。

最初の出力

Tripo に絵を渡す

生成の画面に絵を置くと、初期設定は最高品質のエンジンで、待ち時間が長くなると添えてある。生成ボタンの表示は55クレジット。月200の枠だと、既定のまま押せば3回で尽きる計算だ。

押すと、点の群れが少しずつ人の形に集まっていく。1分あまりで出てきた一体は、テクスチャまで乗っていた。三角面で、面1,984,380。色も質感も込みで、この消費だった。

横に回して驚いた。髪は房ごとに立体的に流れ、顔の面が浮くこともない。靴はヒールの踵の細さまで作られている。正面の絵にはほとんど写っていない部分だ。写っていない側をここまで自然に補えるのか、という出来で、今回の絵では目に見える崩れがひとつも見当たらなかった。

追い込む

無料の作品は、みんなのもの

設定の中で、ひとつだけ動かせない欄があった。プライバシーの「公開」だ。変えようとすると、サブスク限定のロックと60%オフの案内に変わる。無料で作ったものは、全部ギャラリーに公開される。

生成を待つ画面には、こう書かれている。モデルをギャラリーに出展して、追加クレジットを獲得しましょう。公開すると枠が増えるのだ。入口にあれだけ他人の作品が並んでいた理由が、ここで繋がる。無料利用者の作品がギャラリーを埋め、その賑わいが次の人を迎える顔になる。無料の人も、この製品の一部として組み込まれている。

だから、線の引き方は自分で決めることになる。仕事の下書きや、人に見せたくない絵は、無料枠には入れない方がいい。試し描きや遊びなら、公開はむしろ舞台になる。

限界

持ち帰りの門は、旧世代にだけ開いている

出来上がりの下にはエクスポートのボタンが普通に並んでいる。押すと形式は6つ。USD、FBX、OBJ、STL、GLB、3MF。ただし添え書きがある。無制限の書き出しはサブスクで解放、無料プランでは v2.5 モデルを月15回まで。

つまり、55クレジットかけて作った最高品質の一体は、無料では落とせない。画面の中で回して見るだけだ。落としたければ、旧世代の v2.5 で作り直すことになる。

作り直してみた。消費は40クレジット、面は489,744で最高品質の4分の1。面の重なりや穴のような破綻は無いが、一段落ちるのは見て分かる。髪の質感がべったりし、顔立ちが元の絵から少し離れ、ヒールの踵が消えて平らな靴になった。それでも STL を選んで押すと、そのまま保存できた。ボタンには残り14回のバッジが付く。

数え直すと、無料の実際の天井はダウンロードの15回ではない。v2.5 でも1回40消費なので、月200クレジットでは5回しか作れない。先に尽きるのはクレジットの方だ。

同じ棚の Meshy と迷うなら、違いは性格に出る。今回の絵では、側面まで含めた一発の出来はこちらが上だった。テクスチャ込みの消費が一度で済むのは方式の差だ。向こうは入口が静かで、課金の前に見積りと承認を挟み、出来上がりの直しを会話で頼める。最高品質のモデルを無料では持ち出せない点は、どちらも同じだ。

それでも、この5回で分かることは多い。自分の絵がどんな立体になるのか、側面がどこまで補われるのか、持ち帰った STL がスライサーでどう見えるのか。確かめるところまでは無料で通る。まずは手元の絵を1枚。数分後には、回して眺められる自分の立体がある。良い方の一体が欲しくなったら、割引の前に素の価格を。財布を開くのは、それからでいい。

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