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Meshy

Meshy は、絵や文章から3Dモデルを作るサービスだ。ゲーム向けの軽い形からプリント向けの高密度まで同じ入口から作れ、出来上がりの直しを日本語の会話で頼める。モデリングを知らなくても立体が手に入るのが強みで、無料で分かるのは出来まで。良い方のモデルを持ち帰るには有料になる。

入口

1枚の絵を渡す

ログインすると、まずデイリーのチェックイン報酬が出る。初日と2日目は30クレジット、3日目と4日目は50、5日目は100クレジットと1回ぶんのダウンロード権。受け取ったクレジットには期限があり、翌月の同じ日に消えると書かれている。貯め込んで一度に使う形にはなっていない。

画像から3D の画面に絵を1枚置いて、設定を眺めた。まず選ぶのは、高詳細かスマートトポロジーか。それぞれに用途の説明が添えてあって、前者は3D印刷やレンダリングなどプロの制作向け、後者はポリゴンが少なくクリーンな形でゲームやモバイル向けだと書いてある。作りたい物から選べるようになっている。

ゲーム向けの側から試した。エンジンを選び、ポリゴン数に4,000を指定する。ボタンには2秒・5クレジットと出ていて、押すとすぐに立体が起きた。三角面で、フェイス数は1,078。指定した数字の4分の1ほどで、驚くほど軽い。

形は元の絵をなぞっている。ただし、この軽さで何ができるのかは、この一体だけでは掴めない。比べる相手が要る。

最初の出力

Meshy 7 で作り直す

エンジンを最高精度のものに替えると、表示が変わる。2秒だったところが1分、5クレジットだったところが20クレジット。同じ絵から同じものを作るのに、消費が4倍になる。

作り直したものは、別物だった。フェイス数1,917,242、頂点958,509。桁が3つ違う。左上には「プリント可能性」という判定が現れ、緑のチェックが付いた。3Dプリンタに送れる状態だと言っている。

見た目も違う。髪の房の分かれ方、裾のスリット、肘と膝の関節の切れ目まで、元の絵の特徴を保ったまま立ち上がっている。テクスチャはまだ乗っていない白い状態だが、プリント用途ならむしろこれが本番だ。色は要らず、必要なのは形だけになる。

2つを並べると、画面の説明どおりだと分かる。ゲームに載せる形と、プリンタに送る形は、必要な密度がまるで違う。1枚の絵から、桁の違う2種類が出てくる。

追い込む

横から見ると、作りが分かる

正面はきれいだ。問題は横に回したときに出る。顔の面が前に浮いて見え、耳が4つある。裾の後ろ側も崩れていた。

渡したのは正面の絵1枚だけだった。写っていない側の形は、どこかで補って作るほかない。複数の角度から画像を入れるマルチビューの機能が有料側に置かれているのは、たぶんここに効く。

面白いのはここからで、3D エージェントに「耳が4つになった」と日本語で言うだけで、話が進む。返ってきた見立てはこうだった。前髪やボブで耳が隠れたキャラクターを画像から3D化するときによく起きる問題で、髪の影の部分を耳らしい形と誤って読み取り、両側に重ねて作ってしまうことがある。つまり形の組み立て方ではなく、絵の読み取りでつまずいている、という説明だ。設定の名前を1つも知らなくていい。

そのうえで直し方が2つ並ぶ。前のモデルが残っているなら無料の再試行で消えるか試す道と、髪と耳の境目がはっきりするよう画像を調整してから作り直す道。どちらもクレジットを使うかどうかが添えてある。調整を選ぶと12だけ減り、境目の整った絵が返ってきた。続けて3D化に進むと、実行の前に見積りが出る。テクスチャ込みで30、承認するか拒否するか。使う前に金額が見える。もっとも、今後は確認しないという選択肢も同じ画面に並んでいる。

承認して待つと、テクスチャの乗った一体が出てきた。そしてエージェントが自分で左右から見て、耳が1つずつ・合計2つになったこと、前回の重複が消えたことを報告してくる。右側は髪が耳周りを覆っていて埋もれて見えるが、余分な複製は無い、という補足まで付いた。症状を言葉にしてから直った確認まで、会話の中で完結する。かかったのは合わせて42クレジットだった。

限界

持ち出せるもの、持ち出せないもの

書き出しの形式は8種類ある。fbx、obj、glb、usdz、stl、blend、3mf、dxf。3Dプリンタに送る stl も 3mf も並んでいるので、出口としては十分だ。

ただし、ダウンロードのボタンには PRO の印が付いている。押すと、良い方のエンジンで作ったモデルを落とすにはサブスクが要ると案内される。無料のまま手元に来るのは Lite と名の付くエンジンで作ったものだけで、それも月10回まで。プリント用に高さをセンチで指定する機能も、原点を底にするか中心にするかの選択も、有料側にある。

この線引きは、作る前には見えない。生成の画面で既定になっているのは最高精度のエンジンで、そこに有料を示す王冠は付いていない。王冠が付くのはウルトラモードや分割やポーズの方で、エンジンの選択には何の印も無い。ライセンスの欄も表示付きの形が選べる状態に見える。落とせないと知るのは、クレジットを使って作り終え、書き出しを押した後になる。

落とせる側がどこにあるかも、分かりにくい。トポロジーには2つの系統があって、高詳細の側には最高精度・高品質・Lite の3つが並ぶが、ゲームアセット向けの軽いトポロジーの側にはこの Lite が無い。ゲームに載せるための軽い形で作ったものは、無料では落とす道が無い。

高詳細の側の Lite で作り直すと、こちらは実際に手元まで来る。形式に stl を選んで押すとそのまま保存でき、ボタンの表示が今月あと9回に変わった。残り回数が見えるので、何回試せるかを数えながら使える。

では、その落とせる方はどんな出来なのか。フェイス数は228,342。落とせない方の8分の1ほどだ。近くで見ると裾に穴が開き、肘や膝の関節は粗く、顔の作りも甘い。プリント可能性の判定は緑のままだが、このまま出して見せられる状態ではない。

無料の範囲は「作って、見て、確かめる」までだ。ライセンスは表示付きの形と、自分のものとして扱える形の二択で、後者は有料。無料枠で商用に使える、という話は、この粗い方のモデルにだけ当てはまる。

だから、何を持ち帰りたいかで結論が変わる。3Dプリンタに送るつもりなら、stl を手元に置くところまでは無料で通る。粗さはそのまま物になるだろうが、スライサーに渡せる形は手に入る。一方で、動画やゲームに載せる軽いモデルを無料で持ち帰る道は無い。作ることはできるのに、落とせない。そのぶん判断は早く済む。形の検討はこの無料枠で済ませて、持ち帰りは目的が固まった日の話にすればいい。

同じ棚の Tripo と迷うなら、違いは性格に出る。会話で症状を言えば直り、課金の前に見積りが出るのはこちらの持ち味。向こうはテクスチャ込みで一度に仕上がる方式で、同じ絵を渡した回では側面まで崩れなかった。最高品質のモデルを無料では持ち出せない点は、どちらも同じだ。

それでも触ってみる価値はある。手持ちの絵を1枚置いて数回まわすだけなら、消費は数クレジットずつだ。自分の描いた一枚が立体になって回り出す瞬間は、想像していたより短くて、想像していたより面白い。持ち帰りたくなったとき、そこが課金の考えどきになる。

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